アメリカ人の英語教師はお勧め出来ない

エングリットのレッスンは日本人講師によって行われます。

英会話学校で失敗した人達の聴き取り調査をしていて分かったことがあります。下記2つの要因が主な失敗の原因になっていました。

失敗原因1 先生がアメリカ人
失敗原因2 多人数のグループレッスン

本記事では「失敗原因1 先生がアメリカ人」についてまとめました。そして、なぜエングリットがあえて日本人の英語教師がレッスンを担当しているのかをまとめました。

※【補足】この記事ではアメリカ人としていますが、アメリカ人以外の国籍、イギリス人、カナダ人、オーストラリア人などのNative English Speakerと置き換えることも可能です。

『外国語として英語を学んで、英語が出来るようになった日本人』が理想の先生

エングリットの学習カリキュラムは、『外国語として英語を学んで、英語が出来るようになった日本人』が作成しています。『英語が母語で、もともと英語が出来る外国人』が作成したものではありません。

今でも多くの日本人が誤解しているのですが、『英語が母語であるアメリカ人※から英語を学ぶ』のは普通の日本人にとっては必ずしも良いことではありません。特に英語があまり出来ない初級者、エングリット受講生であるTOEIC LR 730点未満の初中級者にとってはお勧め出来ません。

これはとても簡単な話ですが、「英語を母語として学び、英語がもともと出来るアメリカ人」は、「英語を外国語として学んで、母語が日本語である日本人」に英語を教えることは通常出来ません。

教育に関する専門的な資格を持っているアメリカ人先生であれば別ですが、日本の英会話学校やALTとして日本の学校で教えている多くのアメリカ人は、そういった専門的な資格を持っていません。教育に関係ある学位を取得していることも極めて稀です。どちらかと言えば、「英語が母語である外国人である」という理由だけで採用されている場合が多いです。

そのため、初心者が英語学習で困っていても、「映画やドラマを観て学べば良いよ」というような的はずれなアドバイスをする人も珍しく有りません。

「外国人と話す体験をしたい」というのであれば、このような外国人の先生でも良いかもしれません。しかし、短期間に効率よく英語力を上げたい場合は、日本人の英語の先生から教わるべきです。

以下、日本人の教師から教わることの利点を3つまとめました。

利点(1)効率良く英語を学べる手助けをしてくれる。

日本人の英語の先生だからこそ、日本人生徒向けの適切な英語学習カリキュラムを作成することが出来ます。

具体的な例を1つ挙げると、日本の書店に無数にある英語参考書をどの順番で学ぶべきかを指導出来ます。そしてエングリットでは、中学英文法・高校英文法で挫折した人に向けて、英語が苦手な人でも取り組める英語参考書を使用してレッスンを行っています。

例えば、「5文型が分からない」「関係代名詞が分からない」「現在分詞が分からない」「仮定法が分からない」といった要望に対して、きめ細やかに対応することが、日本人の英語教師であれば可能です。

実は日本という国は「世界でも有数の英語が学びやすい国」です。これはなぜかというと、圧倒的に英語学習参考書が充実しているからです。日本のように母語で英語を学べる国というのは実はほとんど有りません。日本人はこの幸福な事実に感謝をして、日本の優れた英語参考書を使用すべきというのがエングリットの考え方です。

一方、アメリカ人の英語教師は当然ですが、これら日本の優れた英語参考書でどれを使うべきかを知りませんし、どの参考書が良いかどうかを判断することは出来ません。そのため、日本の優れた英語参考書を有効活用出来ません。場当たり的に教えることは出来なくはないですが、体系的に漏れ無く教えるということは出来ません。

日本人の生徒向けに、「どの教材をどの順番で使えば良いのか」「日本の英語参考書で分かりやすいものはどれか」こういった判断が出来るのが日本人の英語教師の強みです。

教材の選び方、学習カリキュラムの作成は一例ですが、英語学習に関わる他の多くの事柄でも、日本人の英語教師だからこそ出来ることが数多く有ります。

利点(2)過去に自分も英語が出来なかったので、英語学習者の気持ちが分かる。

エングリットは日本人の英語教師が英語を教えています。彼らはこの文章を読んでいるみなさんと同様に外国語としての英語を苦労して学んだ人達です。

一方、日本で教えているアメリカ人の英語教師は基本的には英語しか話せません。日本語が使えたとしても、かなりたどたどしいです。日本語検定1級に受かっているアメリカ人英語教師というのは極めて稀な存在ではないでしょうか。大多数は日本に何年もいるにも関わらずに、あまり日本語を使いこなす事が出来ません。

また、日本語以外の言語でも同様で、英語以外の外国語を流暢に話すアメリカ人というのはかなり珍しいです。これは基本的に英語が出来ればなんとかなることが多いので、わざわざ苦労して外国語を学ぶ必要がないためです。

英語を母語として使用するアメリカ人(Native English Speaker)は、外国語を苦労して学ぶ必要がないため、英語を苦労して学ぶ日本人の気持ちは分かりません。

初心者はこういったアメリカ人英語教師から学ぶよりはやはり、苦労して英語を学んだ日本人の英語教師から学ぶ方が良いです。日本人の英語教師もかつてはこの文章を読んでいる皆さんと同じように、英語があまり出来なかった時代を経験しています。だからみなさんの気持ちが分かります。だからこそ、適切な学習アドバイスが出来るのです。

利点(3)自分の将来の姿を想像出来る。

すでに知っているかもしれませんが、事実として、『日本人が20歳を過ぎてから英語学習に本気で人生をかけて取り組んでも、英語を母語として使っているアメリカ人のようにはなれません。』

子供の時にアメリカで暮らし、アメリカの学校に通い、卒業することが出来た、という人であれば、アメリカ人の英語教師のようになれるかもしれません。しかし、普通の日本人はそうはなれません。アメリカ人の英語教師みたいになりたいと夢見て英語を勉強するのは、間違った目標設定です。

みなさんが目標とすべき人達はどういう人達かというと、「20歳を過ぎてから英語学習に取り組んで、英語が必要十分に使えるようになった日本人」です。エングリットで働く日本人の英語教師はこの条件に該当する人達です。彼ら・彼女たちと同等の英語力であれば、みなさん自身が身につけることは決して不可能では有りません。

日本人の英語教師から教わることで、実現可能な、手に届く目標を立てられるようになります。アメリカ人の英語教師から教わっても、自分が英語が出来るようになるイメージを持てる人は少ないのでは?と思います。

以上述べた3つの理由から、エングリットではアメリカ人ではなく、日本人の英語教師がレッスンを担当しています。TOEIC LR試験が730点未満の初中級の生徒は、日本人の英語教師から学ぶのがお勧めです。

補足 上級者向けではアメリカ人の英語教師は一部有効です。

最後に一点補足すると、アメリカ人の英語教師から教わるのが有効な場合ももちろん有ります。それは英語力が上級に達した段階です。TOEIC LRで900点以上、TOEIC SW試験で300点を超えている、TOEICの合計点数が1200点を超えている。これくらいの上級者であれば、アメリカ人の文化・生活を教えてもらうのに有効な場合も有ります。

ただ、これはあくまで上級者の話ですし、またここまでの話となると語学学校ではなく、どちらかというと大学や専門学校の領域になります。だから、初中級者の方には関係のない話ではあります。

(次の記事)グループレッスンでは英語力は伸びない