電脳漫画家『鈴木みそ』先生|本気の英語学習に目覚める!

今回は、漫画家:鈴木みそ先生のエングリット体験インタビューを記事にしました。鈴木先生は「限界集落温泉物語」や「」など、個性的な漫画で注目を集めています。また電子書籍をはじめとした新しい出版方法にも取り組んでいる業界のオピニオンリーダーでもあります。

ー今回、鈴木先生には合計2ヶ月間のプログラムを体験していただきました。
エングリットの一番の特徴である「学習管理プログラム」について、率直な感想をお聞きできればと思います。

(鈴木):僕は英語広告の仕事で、取材でフィリピンの語学学校 サウスピークに行きました。それが英語学習をはじめたキッカケでした。その時から、自分なりの方法で英語を勉強していたので、エングリットを体験する前にも、1日1時間というレベルで英語学習をある程度続けていました。

エングリットでは、1日3時間に学習時間が増えたので、まず量が増えましたね。そして、何より、勉強法が大きく変わったかなと感じています。

英語学習は筋トレと同じ、意識的な繰り返しが確実な効果になる世界

ー変わった点とは、どのようなポイントでしょうか?

(鈴木):エングリットでは、同じ教材をひたすら筋トレのように繰り返しますよね。今まではこの本を読もう。あの参考書も使おうと、我流で乱読的にやってました。

-エングリットでの教材の使い方なのですが、1冊に集中していただくというのは意図的に行っています。何冊か同時進行だとどうしても浅く広くになってしまうのと集中力が分散してしまいます。
普段仕事や生活があり、限られた時間の中で集中的にやってもらうということで、教材は1冊ずつ集中してやっていただくということにしています。

(鈴木):そうですね。だからね、辛いんですよ、自分一人でやっているときよりずっと負荷が強いから。
プロのトレーナーが「ここの筋肉が弱いからここを徹底的にやりましょう」みたいな感じで、自己流で楽に走っているだけでは決して鍛えられない筋肉ってあるなあって感じでした。

-やはりその辺はパーソナルトレーナーをつけるみたいなところ、あとはレッスンでもマンツーマンで進むというところの特性がうまく出たかなと思いますね。

ーどういったタイミングで英語力の伸びを感じられたのでしょうか?

(鈴木):主観的ですが、英語がとても分かる、というタイミングがあると思うんです。意識を集中して、英文を追わなくても、すっと頭に入ってくるような瞬間が。
丁度2ヶ月目くらいの時に、そういうガガガっと段階を上がった感じが僕の中であったんですよね。

ーどうして英語力が上がったと思いますか?

(鈴木):今まで何となく分からないなりに流していた部分を、何度も戻って反復したのが良かったのかもしれません。独学だと、そこら辺がいい加減になってしまうけど、管理されて学習すると分からない部分も丁寧に戻って理解する。

繰り返しは地味で苦しい作業でもあるんだけれど「あっ、そうだったのか」「あっ、わかった」を繰り返していくと、楽しいんですよ。それが「英語力が上がる」最短の道だったんだなと思います。

-今までは、特にどのような部分が、分からなかったのでしょうか?

(鈴木):高校英文法が曖昧だったのはもちろんですが、もっと突き詰めると結局は「中学英文法」がわかっていなかったんですね。何度も原点に戻っては「あっ、ここだったんだ」と分からない点に気づく事ができました。

英語は後から修飾する、というのがよく分かっていなかったんですね。だから関係代名詞が出てくるとめっちゃ苦手でした。またto不定詞も同じような苦手意識がありました。

気づいたのは、人を説明するならとにかく先にmanって言っちゃえばいい。standing near the beachだとか何とかって後ろにくっつけることで、すらすら長く文章作れるじゃん、みたいな(笑)。そこは1つのブレイクスルーではありましたね。

 

職業漫画家としての生活と、英語学習サイクル

-1日のタイムスケジュールについてお聞きします。恐らく漫画家さんということで1日、結構決まったスケジュールではないと思うのですが、どのような時間に学習を行っていましたか?

(鈴木):いや、案外きっちりやってるんですよ(笑)
英語学習はスケジュール組んでやりました。いつも7時に起きて食事を取って、メールだとか細々としたものを片付ける。8時から2時間英語の座学をします。だいたい朝10時まで机の前で読んだり書いたり。

その後に、リスニングをしながらジョギングします。8キロ1時間。ブツブツ英語をつぶやきながら走る金髪のおっさんです。危ないですね。雨の日は部屋の中でリスニングします。

午前中の大半英語学習です。シャワー浴びたらお昼ごはん。午後から漫画の仕事をするという感じです。この流れを繰り返していました。あ、あとボイトレを40分くらいやってますが、それはいいですか。

最後、寝る前にもう1度リスニング音源を聞きます。また1日で学んだ箇所をチェックします。
もういい歳なので、朝と夜にやることで、記憶に定着させる作戦です(笑)ひたすら繰り返しですよ。

-1日の中でちゃんと毎日ルーティンを作って、学習時間を確保したということですね。

そうですね。ただ、やり方はいつもちょこちょこ変えていて、音源を聞いて書き出してみたり、日本語だけを読んで英文を起こしてみたり。テストに備えてどうやると頭に入るか色々やってみました。
結局、日本語を読んでから英文を書いて、照らし合わせる。という繰り返しが自分では一番効率がよかったかな。手で書かないと覚えられないですね単語は。

鈴木みそは、何時間も壁打ちが出来る男|だから英語学習が楽しい

-わかりました。どういったきっかけで英語学習をしようと思ったのでしょうか?実際に、お仕事に使われるとか、必要性に迫られての動機でしょうか?

(鈴木):もともとフィリピンの語学学校 サウスピークの漫画広告の仕事を受けた事がキッカケです。それを機会に、英語学習の世界を知ることが出来ました。

やってみたら、案外面白いんですよね。僕はテニスも好きなんですが、練習で壁相手に飽きずにボールを打ち続けることができる男なんです。
壁があれば何時間でもずっとやっていられる。ただし、何も考えないで打ってはいけない。と自分に科しながら打ってました。
正しいフォームと打点を意識して、正確に、確実にラケットの真ん中でボールをヒットさせないといけない。
パーフェクトなショットがイメージできるまで、何百球もひたすら同じショットを繰り返す。
テニスクラブでは「壁の男」と言われていました。

英語学習は筋トレに似ていると先ほど言いましたが、英語のコミュニケーションはテニスによく似てますね。
テニスを始める人のイメージは、錦織がバキバキ打ち合っている4大トーナメントの試合ですかね。あんな風にボールをおもいっきりひっぱたいてエースを取りたい。と思って始めますよね。
英語であれば、外国人が話す高速な英語に笑顔で相槌をうち、おーいえーとかいいながら流暢にお話する。

-それは目標の一つですね

初めてラケットを握る初心者に、いままでたくさん球出ししましたが、みんな最初ラケットを振り回すんですよ。イメージはテレビで見ているプロのショットですから。
ボールを強く叩いてコントロールすることは実は相当難しい。ということが4,5球打つとわかってきます。頭の中のショットと現実とのズレを初めて認識するんですね。
コーチが手で出した止まったような球をラケットの真ん中で打つ。そんな単純なことができない。
英語も、頭の中ではペラペラ外国人と話すイメージで始めるんですが、実際には I have a pen. ですら綺麗に発音することは難しい。

テニスのラリーは、自分が打って、相手が打ち返してくる。それをまた打ち返す、という繰り返しです。
うまくなるほど高速になって、相手が返しにくい場所に打ち込むようになる。これって時間の奪い合いなんです。より早く判断して、ネットにつめて相手の時間をうばっていくコミュニケーションゲームがテニスの真髄です。たぶん。

英語も、相手が話していることを理解して、素早く的確に返さなければいけない。
正確な言い回しを考えて10秒もかかったら、話題は終わってしまいます。めちゃくちゃなフォームでもとにかく返す。文法なんて気にしないで2秒以内に返す。そこから始まります。

-その2秒はとても大事です

そうして我流で鍛えていくと、なんとか会話ができるようになっていくんですが、流暢にはならない。いつまでも変な癖がぬけない。という状態になってしまうんじゃないかと思うんですよ。
挨拶だけはスムーズにできても、その後の話はさっぱり理解できない。僕は旅行で1年アジアをフラフラして英語を使ってましたが、そんな感じでした。
基本を踏まえて、丁寧に繰り返して体に覚え込ませていく。その積み重ねが大事なんですよ。

コーチが出す打ちやすい球、というのは英語の本の中にあるイディオムで、それが反射的に出てくるまで使い込まないと、実戦では使えない、みたいな感じかな。

ここで壁打ちは、ゆっくり打つことだということを思い出したんですよ。
基本的な反復練習はスローな方がいい。
英語も、初心者はゆっくり正確に繰り返した方がいいんじゃないかと。
頭の中の錦織をまず捨てて、ペラペラ英語を話すイメージを捨てて、泥臭い素振りから始める。みたいな感じ。

そういう意味で品詞分解みたいなことって、やっぱり大事ですよね。
英語を、不正確でも高速で話すというのは、かっこいいし自分も目指してましたが、プロっぽいラケットやらシューズを真似して、ラケットを振り回すのに似てますよね。
もっと上を目指すなら、基本が大事だなという感じかな。
上ってのはどこなのか。どこが目標なのかというのはまた難しい問題ではありますが。

-なるほど、英語が壁打ちに似ていると、これは面白いですね。

(鈴木):テニスは色々な人と試合で打てるようになったら、めっちゃ楽しいです。
例えば飲み屋に行ったときに隣に外国人がいて、ちょっと話をしたい、って時に英語ができたらなーって思いますよね。

-今は多いですもんね。

(鈴木):昔、英語って外国人にふいに道を聞かれたときのために使うみたいな話だったんですけど、今はiPhoneがあるから、みんな道を聞かない。でも、何となく楽しそうに店の前に立っている外国人に「この店は、僕はよく来ているんだけど、いい店ですよ」みたいな、「I’m patron」ってさらっと言えたらかっこいい。ペイトロンですよ(笑)常連ってなんていうのか調べましたよ。

-コミュニケーションできたら楽しいですもんね。

(鈴木):そうそうそう。そういうことがちょこっとできると、英語を話すことが楽しいじゃないですか。前はわからなかったことがスラっと出てきたりすると、快感があるんですね。オレはステップ・アップしてる!毎日何時間もやってきたかいがあった! と。
この快感で続けられる気がします。学習を始めるのに遅すぎることはないと思ってます。

大半の人は強制されないと、どんどんリズムが崩れていくのかもしれない

-学習に遅すぎることはないという話をされましたが、それも含めてこういった方に勧めたい。こういった方が受講したらいいのではないか?みたいなことはいかがですか。

(鈴木):できれば毎日同じ時間にやった方がいいですね。歯を磨くみたいに習慣化してしまう。
おそらくですが、生活のリズムが崩れている人を立て直すのにいいんじゃないかと思いました。
つい昼過ぎまで寝ちゃってとか、どんどん時間がずれていくことが、僕らの商売やフリーランスではあるあるですが、最終的に同じ時間に起きた方が絶対にいいんです。
まあわかっていてもなかなか出来ないことが早起きとダイエットなんですが(笑)
起きたらまずこれをやるんだみたいな、強制的にスケジュールを組むことは、生活リズムの立て直しに効果的だと思います。
たぶんジョギングや食事コントロールほどつらくない(笑)

-英語の能力を上げるのはもちろん、他の効果として生活リズムを直すだとか、学習のモチベーション維持だとか、そういったところにも思わぬ効果があるということですね。

(鈴木):突然来る英文のメールってあるじゃないですか。いやスパムじゃなくて。
あれを読めるようになってたのにはびっくりしましたね。昔、買ったアプリケーションのバージョンが上がりましたというお知らせが簡単な英語で書いてあって、すーっと普通に読めるんですよ。
前はGoogle 翻訳さんに頼っていたのに、今はそのままわかる。「俺、すごくね」みたいな。
なにげなく英語読めたり、話せたらちょっといいなあと。
それで、普段からできるだけ英文を読もうと思っていて、ニュースサイトも見るんですけど、ちょうどいい難度のやつがないんですね。もう少し英語が簡単でわかりやすくて、ネタが面白いのがあったらいいのに。英語アプリを色々試してみてます。
ポットキャストの「バイリンガルニュース」とNHKラジオの「ラジオ英会話」は欠かさず聞いてます。

-それは素晴らしいですね。英語の文章を読むだとか、英語に触れることが苦ではなくなったということですね。
今回は鈴木先生には学習レベルとして、今回後半は高校英文法をやっていただきましたが、私の意見ですけど、このレベルをしっかりとできるところは現段階ではなかなかないと思うんですよ。そのような基礎をしっかりと学習することは、大変だったと思います。

(鈴木):うんうん、うんうん…。きっとこれは普通に外国人と会話するときには使わないですね、高校文法レベルだと。

-その会話の基礎になる部分ですね、本当に。

(鈴木):ほとんどの日常会話は、中3までの英語でなんとでもなりますよね。じゃあ高校文法の難しいやつはどこで使うのか。

今回やった分詞構文などは、新聞やウェブのNEWSを読むときに使うんだとわかりました。
僕は昔、ライターだった時代に文章を短くする訓練を散々したんです。
できるだけ接続詞を外しましょうとか、言葉を言い換えて同じ言い回しをしないようにとか、色々なテクニックを使って文章って詰めていくんです。
今だとヤフーの見出しですかね。あれって14文字で全部説明しないといけないんですよ。パッとみて内容がわかるだけじゃなくて、読んでもらえるような煽りも含めて全部で14文字。一文字も無駄にできない情報の圧縮ですね。
分詞構文がNEWSで多いのは当たり前なんですよ。同じ主語を繰り返すのはスペースの無駄だから。
情報を集めるツールとして考えると、英文を読むことはとても大事なので、飲み屋で会った外国人との楽しい会話では使わない、きっちりとした勉強というのはこういう部分で必要なんだと思いました。

-学習の負荷としてはどうでしたか。

(鈴木):いや、負荷はかかっていますよ。お陰で仕事の進まないこと山のごとしみたいな(笑)
これはサラリーマンは本当にきついんじゃないですか。2時間のヘッドフォンと1時間の座学というのはギリギリの線ですね。やる方もやらせる方も。
ヘッドフォンでダラダラ聞いていてもしょうがないので、ある程度集中力がいる。2時間真剣に聞くとぐったりしますね。
僕は座学2時間でリスニング1時間のバランスにしていたんですけど、めっちゃ疲れました。ついでにリスニングしながらジョギングもしているので、バテバテですよ。これだけやったんだからできるだろう。絶対にできるって信じてやるしかないですね。

-負荷は正直高いので。かなりの数の英文を覚えていただくので。
でも、その時間やれば間違いなく、英語力は身につきますね。テストはどうでしたか。テストの扱いだとか負荷だとか、いかがでしたか。

(鈴木):テストは得意じゃないので、毎回しんどかったすよ。
もうわかっているはずなのに、イージーミスをしてしまう。冠詞を抜いたり、接続詞を間違えたり、単語をど忘れしたり。それを連発するとクリアーできないから同じテストをまたやるわけですよ。
それがね、3回いくとさすがにまずいんじゃないかと。
実は自分ではケアレスミスだと思っていたけれど、実はわかってないからミスをしているんだと途中で思って基本からやり直しました。
会話だったら、あんなイージーミスは普通流してくれるんだけど、ペーパーテストはごまかしがきかないから怖いです。

-そこをきっちりとやる意味合いというのも、テストとしての意味合いもありますね。

(鈴木):学校の勉強を思い出しました。

言葉の壁を超えて、漫画を発信していきたい|英語学習を続ける理由

-今回のレッスンで一応2か月の期間が終わりなんですけれども、今後も英語学習は続けていきますか。

(鈴木):3年後にはべらべらしゃべってます、それはもう。10年後くらいに、英語で書いたマンガを出す。というのがマイルストーンですね。

-英語でマンガですか。

(鈴木):割りとすぐに英語学習系の漫画を描くことはできると思う。
もちろんネイティブ向けではなくて日本人に向けた英語本ですね。英語の翻訳には、単行本1冊あたり安くて3万、高くて10万円くらいかかるんですよ。
自分の作品を自力で英語にするのは、そんなに厳しくはないと思うんですね。
英語の能力が上がれば、新作を全部英語で作れるかもしれない。そうすると、マーケットは日本ではなくなって、より広くなるし、それをKindleで売ることは可能なので、面白いんじゃないかと思いますね。

-英語で出すことができたら、マーケットの規模としたら、比べ物にならなくなりますね。

(鈴木):海外に翻訳されるマンガは増えてますね。まだセールス的には全然ですが。
中国語も増えてくるんだろうなあ。この前僕の「ナナのリテラシー」がフランス語で出ましたが、どれくらい売れたのか数字はさっぱりわかりません。
どうしても概念として、うまく訳しきれないものっていっぱいあるわけじゃないですか。でも、それを英語がわかっている者が描くのは話が変わるので、作者が英語で考えているかどうかって結構重要だと思うんですよ。

-翻訳を頼むにしても、作者がわかっているとまた違うと。

(鈴木):僕は物理の漫画を描いたんだけど、それは徹底的に物理の基本を理解した上でネタにしたので、内容を理解しないで描くのとはやはり違うんですよ。違うと思いたい。というのが正確ですが(笑)

-確かに絶対に違いますね。10年ぐらいを目途にということですね。

(鈴木):そうです。すごくのんびり描けるんじゃないかと。他の人がいない場所を狙うのが昔から好きなので。競争相手が少ないところでのんびりやっていきたいです。

-面白いですね。なるほど、ありがとうございます。

<了>

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